アトピー改善の真実その5:アトピーの悪循環③

(前回の続き)お願いというのは、他でもありません。

1 アトピーで掻いてる人に「掻くな」と言わないであげてください

これ、けっこうキツいんです。もちろん、そう言ってくれる人は、本人のためを思って言ってくれているんだと思います。

でも、ちょっとだけ考えてみてください。同じアレルギー疾患である「花粉症」の人に、「くしゃみをするな」「鼻水を出すな」なんて言う人はいないでしょう?むしろ、「うわー、大変だね」って同情したくなりませんか?

花粉症の方にとってくしゃみや鼻水が特徴的な症状であるように、アトピーでは湿疹やかゆみといった「特徴的な」症状が出ます。ところが、アトピー患者に対する視線は結構厳しいです。

前回書いたように、アトピー患者が掻いているとき、ほとんどが「無意識」「無自覚」です。そんなときに「ほら、掻いちゃダメ!」みたいなことを言われると、結構ストレスを感じます。結果、余計にかゆくなってしまったりします。

2 余裕があるなら、気が紛れるような話題を振ってあげてください

今やってることがうまくいってない、考え込んでいる、そんなとき、アトピー患者は掻いてしまいます。そこで、それがうまくいくようなこと、または、気が紛れるようなまったく関係のない話題、こういうことを言ってくれると、かなり助かります。話しかける人の心に余裕があるときだけでOKです。余裕がないときは、そっとしてあげてください。


少々身勝手なお願いかもしれません。でも言えることは、
アトピー患者は、掻く行為が周囲に不快感を与えていることを知っています
・そして、そんな周囲からの視線をとても気にしています
・また、周囲にできるだけ不快感を与えないよう、全力で努力しています


それでもかゆい! どうしてもかゆい!
アトピー患者の戦いは日々続いています。

少し熱く語りすぎてしまいました。

でも、どうしてもこのことが言いたかったです。

私自身、アトピーが原因で、これまでたくさんの偏見、差別を経験しました。
少しでもこの文章が、アトピーアトピー患者の理解につながることを祈って・・・。(了)